ストーリー紹介-
犬の執事・バトラーが世間で巻き起こる事件や屋敷内の珍事をミステリー仕立てで妄想します。密室ならぬ休憩室で煙草の煙を燻らせながらミステリーの筋書きを思い浮かべながら勝手に事件を解決します。
但し……彼の謎解きは本当の「ことの顛末」とは程遠い場合が多い。バトラーと一緒に推理しながら謎を解いていきましょう。
 
物語のイメージやアイテム、バトラーの妄想を選ぶことでシナリオが分岐し、ストーリー展開次第であなたの秘められた才能がわかる新感覚の性格診断をお楽しみください。

犬執事のバトラー002

scene01

私は執事。

田舎貴族の主人に仕えて3年ほど、一日として休むことなく完璧に仕事をこなしている。

「本日は、エチオピア産のつみたて茶葉を用いたアッサムでございます」

紅茶は、一度カップへ注いだあと、さらに別のカップへ移しかえて冷ましたものを用意。茶菓子として、犬である私にも少し固いと思わせるビスコッティを添えるのがお決まりだ。

犬執事のバトラー002

「うん、今日もいい香りだね」

満足そうなご主人に 一礼をして下がる。

仕事の邪魔をしないよう静かにポットやナプキンを片づけながら、つけはなしているテレビの音に耳を傾けると、重大な事件を報道していた。

どうやら、昨晩に隣町で殺人事件が起こった様子。

そこで私は主人に、一言声をかけてみました

主人は「うーん」と考え込むしぐさをみせると、天井をあおいだ。

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「なんにせよ、この屋敷に近づかないでもらえればいいんだが」そしてすぐに今朝届いた郵便物の山へ手を伸ばし、仕事に戻った。

切り替えの早い主人で、心底尊敬する。

犬執事のバトラー003

しかし従者である私まで引きずられてはいけないのだ。この事件の犯人を突き止めなければ、次に狙われるのは主人かもしれない。

あらためてテレビの音に集中すると、今回狙われたのは 若い起業家だという。学生の頃からその才能の片鱗を見せていたらしい、彼を尊敬する人はたくさんいると話していた。

(なるほど……これは案外簡単な事件だな)

身近な友人を顧客の卵とすべく、学生時代から奮闘していただろう様子が目に浮かぶ。たくさんの友人に囲まれて、そう、彼はいつでも中心にいたはずだ。